駿河・遠江久野氏の出自

 加木屋系図によれば、久野(久能)氏は渡来系豪族秦氏の末裔を称し、駿河国久能(現在の静岡市駿河区根古屋付近)を故地とする武士だったようです。

 この久野氏が、養老年間(717~724年)に中央から派遣されて駿河掾に任命された秦忌寸稲粟(従六位下)とどのような関係にあったのかは分かっていませんが、久野氏は秦久能(はたのひさよし)を先祖神として祭っており、聖武天皇の時代に秦久能が一時筑紫大島に住んでいたという話は、「久能寺縁起」や『修訂 駿河国新風土記』には出てこないオリジナルな内容であることから、久野氏の秦氏末裔説は信憑性が高いものと考えています。

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